おごれるものはへんしゅうちょうです。
そのおごりではなく、ごちそうになるという意味のおごりなんですが。一番仲良くしてる中国人が夕飯ごちそうしてくれるっていうんですな。どんな風の吹き回しかと思って聞いてみると、
「会社内のくじ引き大会で300元あたった」
らしいのです。すでに服で100元使ってしまったそうで、早くしないとおごってあげられなくなるよ~、なんて言うんで、じゃあ早速今日行きましょうかと。で、何が食べたいか同屋と一緒に考えておいてと。
結局、韓国料理にしました。彼女は韓国料理をまだ食べたことがないらしく、
「いくらくらい?」
としつこく聞いてきます。どうも外国の料理は高いというイメージがあるようです。そんなに高くないはず、と伝えるとちょっと安心したようで。
韓国人がなかなかうまいという韓国料理屋に行ってみると、コース料理がありました。といっても一人30元ですけどね。メニューを見て彼女もホントに安心できたようです。これならイケる! と。
そしたら彼女は、
「もっとどうぞ、どうぞ。そんなに遠慮しないで~。今日は私が払うんだから!」
と人が変わったように勧めてきます。わかりやすいぞ! 食べてみると結構辛い! 麻も辣もモーすごい! 四川人の彼女も「火鍋より辛い!」と脱帽です。それでも「辛いのは大好き」と顔を真っ赤にしながらも頑張ってます。
食後の感想。
「まあまあです」
とのこと。実はおいしくなかったんじゃないのぉ? と聞いてみると、それでも、
「まあまあです」
とのこと。じゃあまた行きたい? と聞いてみると、
「…たぶん」
とのこと。
…それってイヤってことなんじゃないの?!
すまんね。あんなところに連れてっちゃって…。俺はおいしかったよ。こんどは違う店にしないとあかんなと思いながら、家まで歩いて帰るへんしゅうちょうでした。