蝋燭の数を数えたくないへんしゅうちょうです。
火鍋を食べに行きました。中国人と。2週間近く火鍋を食べてなかったのでウキウキしながら行ったら、中国人がこう言うワケですよ。
「全部赤イ鍋デモイイデスカ?」と。
貴様アホかと。紅白の火鍋なんて食ってられるかと。成都じゃガキでも食わんぞと。貴様ホントに四川人かと。そんなことは口に出しませんでしたが、真っ赤な地獄の一丁目みたいな火鍋に大変満足した1日でした。
とまあ、いつもの自分ならここで1日が終わるんですが、火鍋の途中に別の中国人の友だちから電話がありました。8時以降時間がありますか、と。どうもみんなでお茶でもということだったので、火鍋の後に行きました。
そしたらバーに行くというんですな。参加者は日本人男2人と中国人男1人女3人。この中国人たちは四川大学の出国培訓部というところで日本語を勉強している人たちで、日本語学科とはまた違うのです。たまにこの日本語の授業に参加させてもらっていて、彼らとはたまに遊んだりしています。
んじゃ乾杯、ということになるんですが、乾杯の音頭が、
「誕生日おめでとー」
とか言うんですよ。
「は?」
隣を見ると、もうひとりの日本人も状況を理解できなかったらしく、
「へ?」
というようなマヌケ面をしております。ていうか、そうならそうと先に言えよ! 誕生日のプレゼントも買えなかったやんけ! と憤っても仕方がないので、軽く驚きを見せつつもできるだけ冷静に、
「あ、おおおめでとう」
と対応しておきました。
ということで、中国人の女の子の誕生日だったそうです。8時半に店に着き、そこから1時近くまで飲んで話していました。誕生日の彼女はナシ族で、雲南省の麗江から四川大学に勉強しに来ています。ナシ族では自分の誕生日はお母さんに感謝する日で、自分を祝う日ではないそうです。なので、今日が初めて自分を祝ってもらった誕生日だったと。
彼女は、
「友だち同士だったら『ありがとう』という言葉は必要ない」
という持論がある人で、こちらが「謝謝」といおうものなら、「ん? 何? 謝謝? なんでそんなこと言うの? 友だちでしょ?」と毎回こんな風に返されるのですが、昨日はどうも感極まってしまったようです。
「ありがとう以外にみんなに言う言葉がみつからない」
と言って、「ありがとう、ありがとう」ばかり言ってました。しまいにゃあ酔っぱらってしまったのか、店の人にも「ありがとう、ありがとう」を連発。店の人はフツーの中国人だから「ありがとう」って言ってもわかんねーっての。ま、とにかく彼女はいい誕生日が過ごせたようで何よりです。
へんしゅうちょうは、めんどくさいから断わる、というのが特技なんですが、今回ばかりはお誘いがあったときに断わらなくてよかったなと。めんどくさがらずに何でも参加してみるもんです。
【コメント】
母に感謝 i-momochiさん
ナシ族というのは初めて聞きました。
母に感謝するというのは素晴らしいことですね!「産んでくれてありがとう」って、その通りだと思います。
まだまだ・・・というほど勉強できてないですが、やはり知らないことがたくさんありますね。
掲示板に質問書き込みました。よろしくお願いします!(2004年12月11日 18時06分34秒)
Re:母に感謝(12/10) へんしゅうちょうさん
i-momochiさん
編:こんにちは。
>ナシ族というのは初めて聞きました。
>母に感謝するというのは素晴らしいことですね!「産んでくれてありがとう」って、その通りだと思います。
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編:ナシ族というのは雲南省の麗江が一番多いようです。麗江って聞いたことないですか? 世界遺産にもなっている街で、古い街並がいまだに残っているところです。ちょっと前に日本でトンパ文字が流行りましたが、そのトンパ文字を使っているのがナシ族。いいところです。(2004年12月12日 14時27分18秒)