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活字萬年堂



相手の立場

 今日も出社のへんしゅうちょうです。でも、やや余裕。

 仕事の合間にYahoo!JAPANを見ていたら、ちょっと気になるニュースが2つありました。
 ひとつは、奥菜恵がけっこ…、じゃなくて、北京で行われたコンサートで日本人バンドが「帰れ」コールを受けて、石や卵を投げつけられたというニュース。
 もうひとつは、廃線の危機にある秋田内陸縦貫鉄道を存続させようと、鉄道ファンたちが運動を起こしている、というニュース。

 このニュースは一見接点がなさそうですが、僕のなかでは接点があるのです。それは、「相手の立場を考えたら?」ってこと。
 中国のニュースについては、珠海の集団売春事件から反日感情が高まったせいだという見解がありましたが、たぶんそうでしょう。でも、日本人バンドに卵を投げつけるのはお門違いもはなはだしいものです。相手の立場を考えたら、そんなことはできないと思うのは僕だけでしょうか。日本人バンドはむしろ、「日中友好!」とか思って「よ~し、いっちょやったるか!」とか思ってたかもしれません。少なくとも、中国人に対して不快感を与えることはしていないと思います(ニュースの内容が正しければ)。
 また一方で、このニュースの要因のひとつである「集団売春」の件も、相手(中国側)の立場を考えたらできないと思うのも、僕だけでしょうか。これは西安の西北大学の一件も同様です。これらの事件は、中国人でなくても感情を逆なでされるのではないでしょうか。
 どこかでどちらかが相手の立場を考えて行動すれば、事態が大きくならないということも、多々あると思うのですが。しかし、そうしてもどうにもならない場合があるのも、また事実です。難しい問題です。

 もうひとつの秋田内陸縦貫鉄道ですが、昨年の赤字が約3億円あったらしいのです。で、鉄道ファンと一部市民が、「風景が美しい」とか「観光路線として生き残れる」とかいって、存続運動をしているそうです。
 この件の「相手の立場」は、鉄道ファンは鉄道会社の立場になって考えたらどうですか? ということです。この鉄道は第三セクターですから、どこかの地方公共団体が経営に関わっているわけです。つまり、一部に住民の税金が使われているということです。その鉄道が3億近い赤字を出しているのに、その地域の住民でもない鉄道ファンのために、なぜ存続させなければいけないのでしょうか。
 しかも、「風景が美しい」ということを売りにしては、という意見があるのにも関わらず、イメージアップのために車内コンサートなどを行ったとか。風景を楽しむのにコンサートが必要でしょうか。
 廃線に賛成、とはいいませんが、もうちょっと、相手の立場、3億の赤字の重みを考えたほうがいいと思います。

 とまあ、誰に言っている訳でもなく、誰かに言ったところで、どうにかなるもんでもないですが、仕事中にこんなことを考えてしまいました。30分仕事中断です。
by editor_in_chief | 2003-12-21 17:15 | 留学準備(成都世界)
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寒くなってきましたね。 editor_in_chief@excite.co.jp

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